矢島 路絵 Mika Yajima
雲の上のおはなし
No. 001 「 雲の上の機織り工房 」
みなさんは大地に恵みの雨を降らせる雲の上に機織り工房があるのをご存じでしょうか?
いろんな係りがいて地上を観察して雨を降らせたり、虹のリボンを作ったり、
時には姿が見えなくなる透明の羽衣を着て、龍の背中に乗って地上に降りてきます。
人間に稲作を教えたのも、地上の植物や動物の繊維で糸を作ることを教えたのも
このお日様のお仕事をする織子たちでした。
織子達が織ったオーロラ糸の透ける織物を中央噴水の池に浸すと
あっという間に巨大化してオーロラカーテンになります。
ある時、地上の様子をみていた新米の織子が海辺で動物をいじめている人間をみつけました。
初めて見たので驚いて、さっきまで中央噴水でオーロラのカーテンを作るお手伝いをした手で
涙を拭ってしまったのです。
織子の涙はたちまち巨大化して地上は大洪水になりました。
内側にキラキラのオーロラ模様のある貝はその時の子孫のしるしなのです。
■ MY23NS001
■ 約108.0mm (H) x 約160.0mm (W) x 約35.0mm (D)
■ 仕様/アクリルキューブフレーム
■ アクリル 絹経糸 絹真綿 オーロラ糸 シルバー糸
■ こちらは写真と同一品をお届けいたします。
■ 作品には タイトルと物語を添えた、ニュアージュ オリジナルの栞(しおり)がついています。
矢島 路絵 Mika Yajima ~ 染織造形作家 ~
1965 高知県生まれ
1988 東京造形大学造形学部デザイン学科2類織コース 卒業
1988 市田株式会社入社 和装東京事業部配属
1992 同社退社/独立
1993 MIKA YAJIMA ATELER 事業開始
2002 2002年度 東京造形大学非常勤講師
自然の中で自ら採取したものや 自身で栽培した植物の繊維をはじめ、絹糸や金糸・銀糸など、
あらゆる自然の恵みを機織り機で織り、作品を制作。
国内外にて個展・グループ展等 多数
「 繊維を採る、撚る、糸にする。
巻く、捩る、織る…
大地からの恵みを
太古からのシンプルな技法に現代のエッセンスを加え
何かのカタチにしています。
_____ 矢島 路絵 」
【 ご案内 】
Galerie NUAGE のオンライン企画「 雲の上のおはなし 」でご紹介する作品は、作家たちが思い描く空想の物語をもとに制作されています。作り手自らが創作したおはなしが添えられているもの、作品のタイトルのみを添えて お客様に空想して楽しんでいただくものなど、様々な形の「雲の上のおはなし」が登場します。
作品をご鑑賞いただきながら、皆様もぜひ 物語を思い描いてみてください。
《 作品のお取り扱いについて 》
直射日光の当たる窓際や、クーラーの風が直接当たる場所等は避けてご鑑賞ください。
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